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日本文化の特徴 ― 民話に潜む「畏ろしきもの」の存在 ―

世界の民話を読んでいます。

日本,
ベトナム,ラオス,タイ,ミャンマー,マレーシア,インドネシア,フィリピン,
バングラデシュ,ネパール,インド,スリランカ,
パキスタン,アフガニスタン,イラン,
アフリカ,
イギリス,アイルランド,スペイン,ハンガリー

各国の民話には,特徴があります。たとえば…

・インド
 構成がしっかりしていて,機知に富んだものが多く,論理的で知的な国民性が表れているように思います。

・アフリカ
 動物が出てくる民話が多いですが,他国の民話に比べて,「動物だけで完結する民話」が多いです。

・イギリス,アイルランド
 ジャックという人物がよく登場します。ジャックの性格は大概ものぐさですが,そんな彼の活躍が胸を躍らせてくれます。

・スペイン
 一話一話が短く簡潔で,謎かけ話,笑い話,教訓話,メルヘン,悪者の話,動物の話など,バラエティ豊かです。

・ハンガリー
 「あったことか,なかったことか,七つの国を七回越えたその向こうに」という始まり方が,ほとんどの話に共通しているのが特徴的です。

では,日本の民話にはどのような特徴があるでしょうか?
それは,「化ける」だと思います。

ほかの国では,ほとんどの場合,動物は動物として登場します。
また,動物だけの(人間が登場しない)話が数多くあります。

それに対して,日本の民話に出てくる動物は,人に化けて人をだましたり,恩を返したりします。
動物だけで完結する話はほとんど無く,人と動物の関係を描いている話が大部分です。

なぜ,日本の民話で動物は,「化ける」必要があるのでしょうか?

「狐が人をだます」ことを例に挙げて考えてみます。
A. 狐が,狐として登場し,人間をだます。
B. 狐が,人間に「化けて」登場し,人間をだます。
両者の違いはどこにあるのでしょうか?
Aの場合,狐を見れば,それが自分をだますものだと,すぐにわかります。
Bの場合,狐は狐として現れないので,自分をだますものの存在がどこにあるかわかりません。
不安のレベルに差があります。

不幸なことが起こりうるかもしれないと思う,
あいまいで不快な予感を表す言葉が,
「畏れ」です。
日本の民話には,「畏れ」が多分に含まれています。

これは仮説ですが,
他国の民話が「人」と「動物」との関係を描いていることに対して,
日本の民話は「人」と「畏ろしきもの」との関係を描いているように思います。

日本人はなぜ,「畏れ」の感情を抱くのでしょうか?

その理由についてはまだ,自分なりの答えを見つけられていません。
答えが見つけることができたら,また別の機会に,ここに記したいと思います。
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by coperfeels | 2011-03-26 21:21 | 考えるテーマ
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